葛飾北斎と「菊図」
先日、新しい作品「菊図」を描きました。
こちらは現在、長野県小布施町のガラリShowcaseというギャラリーにて展示しています。
葛飾北斎の作品を所蔵している北斎館という美術館が運営しているギャラリーです。
展示について、詳しくはExhibitionページからご覧ください。
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ところでこの作品は、オマージュとして制作した作品となっています。
元となった作品は、葛飾北斎の「菊図」です。
調べてみると、オマージュとは「尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作すること、またその創作物を指す語」とのこと。
今回の葛飾北斎の「菊図」は、色鮮やかに艶やかに咲き乱れる菊の花々が、美しくも少し怖いような…そんな第一印象でした。
この作品で北斎は、実は遊女を菊に見立てて描いたのではないかという説もあるというお話をギャラリーの方から伺い、確かにその可能性もあるかもしれないと感じました。
この作品から女性が振り返るようなイメージが湧いてきて、そしてご縁あって初めてのモデルさんに依頼させていただき、今回の作品が出来上がりました。
制作においては、題材の「菊図」の構成を参考にしつつも、あくまでも私の作品となるように、気を付けて進めました。
特に絹本着彩においては菊の花弁の描写や立体感は、描きがいを感じたポイントです。
この作品の他に、短冊の小さい作品も3点展示しています。
作品画像はGalleryページにもアップしています。
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普段から思うのですが、日本画というのは本当に写真写りがよろしくなく!
このデジタル社会では悔しく思うポイントです。
顔料の立体感など、機会がありましたら是非実物をご覧いただきたいです。
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北斎が晩年にゆかりの深かった長野県小布施市。
北斎館も合わせて、是非ご覧ください。
ガラリShowcase→ https://garari.hokusai-kan.com/